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アートのある暮らし

芸術全般に関して関心を持ったことを書いています。

皇帝と兵馬俑展

博物館めぐり 歴史

大阪国際美術館で開催された「始皇帝兵馬俑展」に行ってきました。

最終日の10月2日の開館時に行きましたが、来館者が大変多い展覧会でした。

今回の展示内容は兵馬俑をメインに、秦の文化についての資料が展示されており、器や壺や帯留めなど当時の生活に関連するものから、書簡や貨幣など始皇帝の行った行政に関するものまで幅広く知ることができました。 その中でも動物型容器と陶製の容器と鴨型金帯扣(きんたいこう)の2点が個人的に衝撃的でした。

動物型容器は円筒を背負った犬のような動物の容器なのですが、円筒の上で子犬と蝦蟇がにらみ合っているユーモラスなものです。 用途は不明ですが、内部に何かを濾すためのような穴が空けられているので、酒に香りづけするためのものと考えられているようです。 蝦蟇の背中にも穴が開いてたので、デザイン上、蝦蟇にするのが都合がよかったのでしょうか。

鴨型金帯扣は金の帯留めなのですが、穴に通す部分がちょうど鴨のくちばしのようになっていて愛嬌のあるものになっています。 すごく小さいものなのですが、細部にわたってデザインされている所がすごいですね。 大昔から人類はお洒落です。

このような「機能的にはなくてもいいけれど、生活に豊かさを与えてくれる何か」が、「芸術」なんだと思います。 今日見た作品を家でも見直したいと思ったところ、ミュージアムショップでは図録が飛ぶように売れているのを見かけ、思わず買ってしまいました。 キャプションの見出しもなかなかキャッチーなものが多くて印象深かったのですが、図録にそのまま掲載されていて嬉しかったです。 観客を引き付けるような短い文章を作り出すというのは、資料に関する知識と言葉のセンスがないとできない仕事だと感じました。

オリジナルグッズも始皇帝の偉業をデザインした「偉業手ぬぐい」やら、兵馬俑の形そのままのチョコレートやら面白いものが売られていました。 私は、ピンバッチを手に入れたく、今日もガチャポンを回しました。(笑)

兵馬俑が作られた目的等については、現在も調査が進められているところであり、確かなことはわかっていません。 しかし、これだけ大規模なものが、現存する歴史書等などの中で触れられておらず、近年になって発掘されたことにより判明したというのは驚きです。 書き記された書物が残らなかったのか、そもそも記録として残されなかったのか、興味深い所です。

もし、もっと早くに展示に行くことができたら、周囲の人にぜひ!とおすすめしたかった……という展示会でした。